ChatGPTでSolidWorksマクロを自動生成する方法【コード不要・未経験OK】

AIツール比較・レビュー


🤖 この記事のプロンプト例はすべてコピペで使えます

ChatGPT無料版でも今日から試せます

「マクロを作りたいけどVBAなんて書けない」——かつての私もそう思っていた。
でも今は、ChatGPTに頼めば動くSolidWorksマクロが手に入る
しかもプロンプトさえ書ければ、プログラミングの知識は要らない。

2025年現在、「マクロを使いこなしている設計者」と「使えていない設計者」の差は、
スキルではなく「ChatGPTへの頼み方を知っているかどうか」だけになってきた。
この記事では、実際に使えるプロンプト例と、エラーが出たときの対処法をまとめた。

1. なぜChatGPTでSolidWorksマクロが作れるのか

ChatGPTはVBA(Visual Basic for Applications)とSolidWorks APIの両方を学習データとして持っている。つまり「SolidWorksで〇〇をするVBAマクロ」と伝えると、実際に動くコードを生成できる

完璧ではない。エラーが出ることもある。でも、それでいい。エラーメッセージをそのまま貼り付けて「直してください」と言えば、修正案が返ってくる。3〜5回のやり取りで、ほぼどんなマクロも動くようになる。

重要なのは「プログラミングができること」ではなく、「ChatGPTに正確に伝えられること」だ。これは設計者が得意な「仕様を言語化する力」と本質的に同じだ。

💡 SolidWorksマクロの実行方法(知らない人向け)

ChatGPTが生成したコードは ツール → マクロ → 新規作成 でVBAエディタを開いて貼り付ける。拡張子 .swb で保存すれば、次回からは ツール → マクロ → 実行 で呼び出せる。

2. 精度が上がるプロンプトの書き方

「SolidWorksのマクロを作って」だけでは精度が低い。以下の4つの要素を含めると、一発で動くコードが返ってくる確率が大幅に上がる。

要素 内容
① 対象ドキュメント 部品・アセンブリ・図面のどれか 「アクティブな図面(Drawing)」
② やりたい操作 具体的に「〜を〜する」で表現 「PDFとして同じフォルダに保存する」
③ 入力と出力 元データと結果を明示 「カスタムプロパティ→Excelに書き出す」
④ 実行環境の明示 APIとフォーマットを指定 「SolidWorks API使用・.swb形式」

さらにSolidWorksのバージョン(例:2023・2025など)を伝えると、APIの書き方が最適化される。特に古いバージョンを使っている場合は必ず添えてほしい。

3. コピペで使えるプロンプト例 3選

以下はそのままChatGPTに貼り付けて使えるプロンプトだ。自分の状況に合わせて括弧内を書き換えるだけでいい。

プロンプト例①:図面をPDFで自動保存する

毎回「名前を付けて保存→PDF→保存先選択」をやっている人は、これを一発で終わらせられる。

SolidWorksのVBAマクロを作ってください。
対象:アクティブな図面(Drawing)
操作:元ファイルと同じフォルダに、元ファイルと同じ名前でPDFとして保存する
出力:PDFファイル(上書き保存)
SolidWorks APIを使い、マクロエディタ(.swb形式)で動作するコードでお願いします。
SolidWorksのバージョンは[2023]です。

プロンプト例②:カスタムプロパティをExcelに書き出す

BOM作成前の情報収集を自動化したいときに使える。品番・品名・材質・表面処理の4項目を一発で取得できる。

SolidWorksのVBAマクロを作ってください。
対象:現在開いている部品(Part)ファイル
操作:カスタムプロパティ(品番・品名・材質・表面処理)の値を取得して、Excelの新規ブックのA列に項目名、B列に値を書き出す
出力:新規Excelブック(自動で開く)
SolidWorks APIとExcel VBAを組み合わせて使ってください。.swb形式で動作するコードでお願いします。

プロンプト例③:フィーチャーのON/OFF切り替え

「穴の仕上げフィーチャーだけ一時的に非表示にしたい」「確認用のフィーチャーを一発でOFFにしたい」という場面で使える。

SolidWorksのVBAマクロを作ってください。
対象:アクティブな部品(Part)
操作:フィーチャーマネージャー内の「穴_仕上げ」という名前のフィーチャーを抑制・解除する。実行するたびに抑制と解除が切り替わるようにする
SolidWorks APIを使い、.swb形式で動作するコードでお願いします。

🤖 AIをもっと使いこなしたい——その感覚、大事にしてほしい

記事末尾でおすすめのUdemy講座を紹介しています

4. 【実話】ChatGPTが30分の作業を3分にした日

少し前の話だ。

アセンブリ内の全部品のカスタムプロパティ(品番・品名・材質)をExcelに書き出す作業を任された。部品数は80点以上。手作業でやると30分以上かかる計算で、しかも来月も同じ作業が発生する予定だった。

「これ、マクロにできないか」と思って、ChatGPTに頼んでみた。プロンプトを書くのに5分、コードが返ってきて貼り付けるのに2分、エラーが出て修正を依頼してもう1分——合計8分で動くマクロができた。

実行してみると、80点分のプロパティがExcelに一瞬で並んだ。思わず「うわ」と声が出た。隣の同僚が「どうした?」と振り向いた。「いや、なんでもない」とごまかしたが、心の中では小さくガッツポーズをしていた。

その後、そのマクロをボタン一つで呼び出せるようにカスタマイズして、同じ作業は毎回3分以内で終わるようになった。

ChatGPTは「魔法のコード生成機」ではない。でも、「正しく頼む方法を知っている人の強力な助手」にはなれる。その差は、プロンプトの書き方を知っているかどうかだけだ。

5. エラーが出たときの修正依頼の仕方

ChatGPTが生成したコードが一発で動くとは限らない。エラーが出たときの対処法を覚えておくと、詰まることがなくなる。

  1. SolidWorksのVBAエディタでエラーメッセージを確認する
  2. エラーメッセージの全文をコピーする
  3. ChatGPTに以下の形式で貼り付ける
さっきのコードを実行したらエラーが出ました。
エラーメッセージ:「[ここにエラーメッセージをそのまま貼り付け]」
エラーが出た行:[行番号またはコードの一部]
修正してください。

たいてい3回以内のやり取りで動くようになる。「全然動かない」と感じたときは、プロンプトをゼロから書き直すのも有効だ。最初のプロンプトが曖昧だと、修正を重ねても噛み合わないことがある。

💡 うまくいかないときのチェックポイント

  • 「SolidWorks APIを使う」「VBAマクロ」「.swb形式」と明示したか
  • SolidWorksのバージョンを伝えたか(古いバージョンは特に重要)
  • 「日本語でやりたいことを手順として書いてからコード化を依頼する」と整理しやすい
  • SolidWorksを先に起動してファイルを開いてから実行しているか(よくある原因)

6. 無料版 vs Plus——どちらを使うべきか

比較項目 無料版(GPT-4o mini) Plus(GPT-4o)
マクロ生成精度 ○ 単純なものは動く ◎ 複雑な処理も正確
エラー修正の精度 △ 時間がかかることがある ◎ 的確に修正してくれる
長いコードへの対応 △ 途中で切れることがある ○ 長い処理も安定
応答速度 ○ 普通 ◎ 速い
料金 無料 約3,000円/月
おすすめの使い方 まず試してみる段階 業務で本格的に使う段階

まずは無料版で「PDF保存マクロ」を1本試してみることをすすめたい。動いた瞬間の感覚が、続けるモチベーションになる。「もっと複雑なことをやりたい」「修正に時間がかかってイライラする」という段階でPlusを検討するのが合理的だ。

7. プロンプトを磨くコツ

ChatGPTへの依頼は「練習すれば上手くなる」。最初はうまく伝わらなくても、試行錯誤しているうちに「このくらい具体的に書けば一発で動く」という感覚がつかめてくる。

  • 操作を日本語でステップ書きしてから依頼する——「1. 図面を開く 2. PDFで保存 3. 完了メッセージを出す」のように
  • 「〜しないでください」も有効——「ダイアログを表示しないでサイレントに保存してください」など
  • 成功したプロンプトはメモしておく——Notionやテキストファイルにためていくと資産になる
  • 「改善してください」より「〇〇という機能を追加してください」——具体的な要求の方が精度が高い
  • 複数の機能を一度に頼まない——まず1機能で動かし、確認してから次の機能を追加依頼する

8. まとめ

ChatGPTでSolidWorksマクロを作るのに、プログラミングの知識は要らない。必要なのは「ChatGPTに正確に伝えるプロンプトの書き方」だけだ。

  • プロンプトには「対象・操作・入出力・実行環境」の4つを含める
  • エラーはメッセージをそのまま貼り付けて修正依頼するだけ
  • まず無料版でPDF保存マクロを1本試してみる
  • 成功したプロンプトはメモしてテンプレート化する
  • ChatGPTは「正しく頼む方法を知っている人の強力な助手」になれる


CADHACK — 設計者のAI・CAD効率化メディア
機械設計エンジニアが実務目線で発信するSolidWorks・AI・業務効率化の情報サイトです。

タイトルとURLをコピーしました