「商用利用したいけどどのプランにすればいい?」
Fusion 360(現:Autodesk Fusion)の料金プランは、正直ちょっとわかりにくい。
無料版の条件・有料版の価格・学生向けの特典——情報が散らばっていて混乱しやすい。
この記事では2026年時点の最新情報をもとに、プラン別の違いをすっきり整理した。
1. Autodesk Fusionとは(Fusion 360から名称変更)
Autodesk Fusion(旧名:Fusion 360)は、Autodesk社が提供するクラウドベースの3D CAD/CAM/CAEソフトだ。3Dモデリング・シミュレーション(解析)・CAM(加工データ生成)・PCB設計までをひとつのソフトで完結できる。
SolidWorksや CATIA のような本格的な業務用CADと比べると価格が手頃で、個人や中小企業でも導入しやすい。3Dプリンターとの相性も抜群なので、個人クリエイター・メイカー・設計者まで幅広く使われている。
💡 名称変更について(2023年〜)
「Fusion 360」から「Autodesk Fusion」に名称変更された。機能や料金体系は基本的に同じ。検索するときは「Fusion 360」でも「Autodesk Fusion」でも同じページが出る。
2. 無料版(個人用)の条件と制限
Fusionの無料版は「個人用(Personal Use)」と呼ばれ、条件を満たせば3年間無料で使い続けられる。ただし条件が少しわかりにくいので整理しておく。
無料版を使える条件(2026年時点)
- 非商用目的であること——お金を得る目的で使わない
- 個人のプロジェクトに使うこと——趣味・学習・個人制作など
- Fusionを使った作業による年間収益が概ね1,000米ドル未満であること(目安)
⚠️ 「商用」の解釈に注意
「1,000ドル未満なら商用OKでは?」と思いがちだが、Autodesk公式の解釈では商用目的であれば収益額に関わらず有料ライセンスが必要とされている。フリーランスの設計業務・受託制作・販売目的の制作物には無料版は使えない。グレーゾーンの判断に迷ったら有料版を選ぶのが安全だ。
無料版の主な機能制限
- 編集可能なアクティブドキュメントが10個まで
- クラウドストレージが制限される
- 一部のCAM機能(3軸以上の加工など)が使えない
- シミュレーション(解析)機能が制限される
- 商用利用は不可
3. 有料版の料金プランと価格
有料版のサブスクリプション価格は契約期間によって変わる。長期契約ほど月換算が安くなる構造だ。
| 契約期間 | 価格(税抜・目安) | 月換算 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| 1ヶ月 | 約8,800円/月 | 8,800円 | △ 短期試用向け |
| 1年 | 約71,500円/年 | 約5,958円 | ◎ 最もバランスがいい |
| 3年 | 約176,000円/3年 | 約4,889円 | ○ 長期利用なら最安 |
※ 価格は2026年時点の目安。Autodeskは定期的に価格改定を行うため、購入前に公式サイトで最新価格を確認することを推奨。
💡 価格改定に注意(2025年5月〜)
2025年5月より新規サブスクリプションの希望小売価格が平均約3.3%、更新価格が約8.7%上昇している。長期的に使い続けるなら3年プランで固定しておくのがコスト管理上有利だ。
4. 学生・教育機関向けプラン
在学中の学生・教員であれば、Autodesk Fusionを1年間無料で利用できる。1年後も在学中であれば更新可能だ。
- 学生・教員向けはほぼ全機能が無料で使える
- 在学証明ができれば申請可能(学校のメールアドレスで登録するのが最速)
- 非商用が条件——学習・授業・研究目的に限る
- 卒業・退職後は通常ライセンスへの切り替えが必要
学生のうちに使い倒しておくのが、コスト面では一番おいしい選択だ。3DCADのスキルは就職活動でも武器になる。
5. スタートアップ向けプラン(格安条件あり)
以下の条件を満たす企業・個人事業主向けに、格安ライセンスが用意されている。
- 従業員数:10名以下
- 年間総収益:10万米ドル未満(約1,100万円)
この条件を満たす場合、1ユーザーあたり年間約15米ドル(約2,250円)で3年間利用できる。個人事業主・フリーランス設計者で副業程度の売上規模なら、このプランが使えるかもしれない。詳細はAutodeskの公式サイトで確認してほしい。
6. 無料版 vs 有料版——何が違う?
| 機能・条件 | 無料版(個人用) | 有料版 |
|---|---|---|
| 商用利用 | ❌ 不可 | ✅ 可能 |
| アクティブドキュメント数 | 10個まで | 無制限 |
| 3Dモデリング(CAD) | ✅ 基本機能 | ✅ フル機能 |
| CAM(加工データ) | △ 2軸・2.5軸のみ | ✅ 3軸以上対応 |
| シミュレーション(解析) | △ 一部制限 | ✅ フル機能 |
| クラウドストレージ | △ 制限あり | ✅ 大容量 |
| 図面作成(2D) | ✅ 利用可能 | ✅ 利用可能 |
| 3Dプリンター用データ出力 | ✅ 利用可能 | ✅ 利用可能 |
| 価格 | 無料(条件あり) | 約5,958円〜/月 |
趣味・学習・個人制作なら無料版で十分使える。3Dプリンターで自分のアイデアを形にする用途なら、無料版で始めて問題ない。
7. どのプランを選べばいい?判断チャート
| あなたの状況 | おすすめプラン |
|---|---|
| 趣味・個人制作・3Dプリンター活用 | 無料版(個人用) |
| 学生・教員(在学中) | 教育機関向け無料版 |
| まず試してみたい(全機能) | 30日間無償体験版 |
| フリーランス・受託設計(小規模) | スタートアッププラン or 有料版1年 |
| 本業・商用・チームで使う | 有料版(1年 or 3年) |
| CAM・解析まで使い込みたい | 有料版 + 拡張機能 |
8. まず30日間無料体験版で試す
どのプランが自分に合うか迷っているなら、30日間の無償体験版から始めるのが正解だ。体験版では有料版の全機能が制限なく使える。
- クレジットカード登録なしで利用できる(ものもある)
- 30日間すべての機能が解放される
- Autodeskの公式チュートリアルや学習ビデオが利用できる
- 30日後に無料版(個人用)に自動移行するか、有料版を選択できる
「買ってから後悔した」をなくすためにも、まず体験版で1〜2週間触ってみることをすすめたい。Autodesk公式サイトからダウンロードできる。
9. まとめ
- 無料版は非商用・個人目的に限り3年間使える
- 商用利用・受託設計には必ず有料版が必要
- 学生・教員は教育機関向け無料版で全機能が使える
- 小規模事業ならスタートアッププランを検討する価値あり
- 迷ったらまず30日間体験版から始める
- 長期利用するなら1年 or 3年プランが月換算でお得
STEP UP
プランが決まったら、次は
「正確に作れる」技術を身につける番です
Fusionをインストールして、最初にぶつかる壁がある。
「なんとなく作れる」と「正確に作れる」は、全然違う。
スケッチの拘束条件・押し出し・回転・スイープ・ロフト——
3D化の基本手法を体系的に押さえないと、設計変更のたびにモデルが崩れる。
Udemyのこのコースは、12セクション・24課題を通じて「基本課題→演習課題」の繰り返しで
実践的なモデリング力を段階的に身につけられる構成になっている。
独学でFusionを触ってはみたが「なんか自信がない」という人に、特に向いていると思う。
PICKUP COURSE
Fusion 360 モデリング実践講座
24課題で身につく正確な3Dモデリング
- 12セクション・24課題の実践形式
- スケッチ拘束・押し出し・回転・スイープ・ロフトをカバー
- 基本課題→演習課題で着実に実力がつく構成
- 正確で実践的なモデリング技術が目標
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CADHACK — 設計者のAI・CAD効率化メディア
記載の価格・プラン内容は2026年時点の情報です。最新情報はAutodesk公式サイトでご確認ください。


