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情報が4つのツールに散らばっている状態に心当たりがある設計者は多いはずだ。
Notionを使えば、これをすべて1か所に集められる。
しかも無料から始められて、チームで共有でき、スマホでも見られる。
この記事では、設計者がNotionをどう使うか・なぜ便利なのかを、実務目線でまとめた。
1. Notionとは何か——設計者向けに一言で説明する
Notionはメモ・データベース・タスク管理・Wikiを1つに詰め込んだオールインワンのクラウドツールだ。「Excelのテーブル機能」と「Wordの文書作成」と「Trelloのカンバンボード」を合体させたイメージが近い。
無料プランでも個人利用には十分な機能があり、チームで共有するなら有料プランも選択肢に入る。スマホ・PC・タブレットどこからでも同じ情報にアクセスできる点が、メール添付やローカル保存のファイル管理と根本的に違うところだ。
💡 設計者がNotionに向いている理由
設計業務は「モデリング」という作業の裏に、議事録・仕様書・スケジュール・部品リスト・客先への連絡記録が山積みになっている。これらをバラバラのツールで管理するのには限界がある。Notionはその「周辺情報」をまとめる場所として最適だ。
2. NotionとExcel・Wordの使い分け
Notionはすべてを置き換えるツールではない。使い分けが大切だ。
| 用途 | おすすめツール | 理由 |
|---|---|---|
| BOM・数値集計・計算 | Excel | 計算式・ピボット・関数に特化 |
| 正式な仕様書・図面(提出用) | Word / SolidWorks図面 | フォーマット固定・印刷品質が必要 |
| プロジェクト進捗・タスク管理 | Notion | フィルター・ステータス管理が直感的 |
| 議事録・検討メモ・ノウハウ蓄積 | Notion | リンク・検索・共有が速い |
| 図面・ファイルのリンク管理 | Notion | URL貼付け+コメントで履歴が残る |
| リアルタイムチャット | Teams / Slack | 即時性が必要な会話には不向き |
「Notionにすべて移行しよう」とやると失敗する。Excelで計算、Notionで管理・記録の役割分担が現実的だ。
3. 設計業務でよく使うNotion機能 4選
① データベース(テーブル)——プロジェクト・タスク管理の中核
Excelに似たテーブル形式で情報を管理できる。プロジェクト一覧・タスク管理・部品リストなどに使える。フィルター・ソート・グループ化が直感的で、「ステータスが進行中のタスクだけ表示」「担当者でグループ化」なども簡単にできる。
② カレンダービュー——工程・締切の見える化
データベースに期日フィールドを追加すると、カレンダー表示に切り替えられる。設計フェーズのマイルストーンをカレンダーで管理すると、全員が同じスケジュールを共有できる。「あのファイルどこ送った?」「締切いつだっけ?」という会話が減る。
③ ページのネスト構造——情報の階層化
「プロジェクト → 設計フェーズ → 個別タスク → 議事録」という階層構造でページを作れる。Excelのシートより柔軟で、情報が増えても崩れにくい。社内Wikiとして「設計ノウハウの蓄積場所」にする使い方も有効だ。
④ リンクの埋め込み——散らばった情報を一か所に集める
SolidWorksのファイルサーバーパス・図面のURLリンク・客先送付メールのアーカイブ——これらをNotionのページに貼り付けるだけで、「あのファイルどこにある?」という検索コストが激減する。
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4. 【実話】「あの議事録どこ?」が消えた日
設計レビューが終わるたびに、誰かがWordで議事録を書いてメールで共有する——そういう運用をしていたプロジェクトがあった。
問題は、3か月後に「あの仕様変更の経緯はどこに書いてあった?」となったときだ。担当者のメールボックスを掘り返す。件名で検索する。「議事録_0312_最終版2.docx」「議事録_0312_修正後.docx」「議事録_0312_提出用.docx」——3つのファイルが出てきて、どれが正しいかわからない。
結局、当時の担当者に電話して確認するという、21世紀のやり方とは思えない解決をした。
その後、そのチームはNotionに議事録を書くようにした。全員が同じページを見られる。更新履歴が自動で残る。検索すれば一発で見つかる。「どこに書いた?」という会話が、本当に消えた。
議事録にかかるコストは「書く時間」だけではない。後で探す時間・確認する時間・迷う時間——これが案外大きい。Notionはその「後で」のコストを削ってくれるツールだ。
5. 設計者向けのNotion活用テンプレート
Notionのテンプレートギャラリー(notion.so/templates)には、すぐ使えるテンプレートが多数ある。設計業務には以下が特に使いやすい。
| 用途 | テンプレート名(検索ワード) | 活用例 |
|---|---|---|
| タスク・プロジェクト管理 | Project & Tasks | 設計工程のタスクをステータス管理 |
| 議事録・会議メモ | Meeting Notes | レビュー記録・決定事項の蓄積 |
| 社内Wiki・ノウハウ蓄積 | Engineering Wiki | 設計標準・過去トラブル事例の整理 |
| 進捗ロードマップ | Roadmap | 設計フェーズ・マイルストーンの見える化 |
まずテンプレートを1つ複製して、自分の業務に合わせてカスタマイズするのが最速の始め方だ。完璧に整える前に使い始めることが大事で、使いながら改善していけばいい。
6. Notion AIの活用(有料・注意点あり)
Notion AIは有料アドオンとして追加できる機能だ。ページ内のテキストを選択して「要約して」「タスクリストに変換して」「議事録を整形して」などAIに依頼できる。
- 会議メモを貼り付けて「決定事項・アクションアイテム・懸念点に分類して」と頼む
- 長い仕様書を「3行で要約して」と頼む
- 英語の技術文書を「日本語に翻訳して」と頼む
便利な機能だが、社内情報をAIに入力する際は後述のセキュリティ注意点を必ず確認してほしい。
7. ⚠️ 社内利用時のセキュリティ注意点
⚠️ 業務情報のクラウド保存・AI入力には注意が必要です
- 社内規定の確認を最優先に——クラウドツールの利用可否・承認フローは会社によって異なります。利用前に必ず情報システム部門または上長に確認してください。
- 機密情報・顧客情報をAIに入力しない——Notion AIを含むAIサービスへの入力データは、サービス改善等に利用される場合があります。図面・仕様書・個人情報・顧客名称などの機密情報は入力しないことを徹底してください。
- 共有範囲の設定ミスに注意——NotionのページはURLを知っていれば誰でも見られる設定になる場合があります。社外公開・社内限定の設定を必ず確認してください。
- 無料プランのデータ保存ポリシーを確認する——有料プランと無料プランではデータの取り扱いが異なる場合があります。重要なプロジェクト情報を保存する場合は利用規約を確認することを推奨します。
情報セキュリティは「便利さ」と「リスク管理」のバランスが重要です。まず個人のメモや社内共有可能な情報から試し、段階的に活用範囲を広げていくのが安全な進め方です。
8. 最速の始め方——まず1つだけ使ってみる
「全部移行しよう」と考えると絶対に挫折する。まず1つだけから始めることを強くすすめたい。
- notion.so にアクセスしてGoogleアカウントで無料登録
- テンプレートギャラリーから「Meeting Notes」を複製する
- 次の会議の議事録だけNotionに書いてみる
- 1週間後に「あの話どこだっけ」となったときにNotionで検索してみる
- 便利さを実感したら、タスク管理・プロジェクト管理へと拡張していく
最初から完璧な構造を作ろうとしなくていい。設計と同じで、まず動くものを作ってから改善していくのが一番早い。
9. まとめ
- Notionは「情報が散らばっている問題」を解決するオールインワンツール
- ExcelはExcel、Notionは管理・記録——役割分担が大事
- まず議事録をNotionに書くだけから始めれば十分
- Notion AIは便利だが、機密情報・顧客情報の入力は厳禁
- 社内利用前に情報システム部門・上長への確認を忘れずに
STEP UP
情報管理を整えたら、
次は「設計スキルそのもの」を体系化する番です
Notionで議事録・タスク・進捗を整理できるようになると、次に見えてくるのは
「設計の質そのもの」という課題だ。
モデリングの考え方・アセンブリ設計の構成・解析の読み方——
こうしたSolidWorksの体系的な知識は、現場の経験だけでは補いにくい。
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