「また落ちた…」あの瞬間の絶望感、忘れられません。
2時間かけて作り込んだアセンブリ。
保存しようと思っていた、まさにその瞬間に——
SolidWorksが、音もなく消えた。
デスクトップに戻された画面を見ながら、
しばらく現実を受け入れられなかった経験、ありませんか?
「また最初からやり直しか」
「今日中に終わらないかもしれない」
「なんで毎回こうなるんだ」
SolidWorksのクラッシュは、単なる技術的なトラブルではありません。積み上げてきた作業時間と、設計者としての集中力を根こそぎ奪っていく、本当につらい体験です。
でも、クラッシュには必ず原因があります。原因を特定して適切に対処すれば、頻発するクラッシュは必ず減らせます。この記事では、SolidWorksが突然落ちる原因と、今日からできる具体的な解決策を徹底解説します。
SolidWorksが突然落ちる4つの原因
原因1:グラフィックドライバーの問題
SolidWorksのクラッシュ原因として、最も多いのがグラフィックドライバーの問題です。SolidWorksはOpenGLやDirectXを使った3D描画処理を大量に行うため、グラフィックドライバーへの依存度が非常に高いソフトウェアです。
以下のような状況でクラッシュが起きやすくなります。
- ドライバーが古い:最新のSolidWorksに対応していないドライバーを使っている
- ドライバーが新しすぎる:最新ドライバーがSolidWorksと相性が悪いケースも存在する
- 推奨外のGPUを使用している:ゲーミングGPU(GeForce等)はSolidWorksの動作保証外
- ドライバーが破損している:Windowsアップデート後に不具合が発生することがある
SolidWorksはNVIDIA QuadroやAMD RadeonProなどのワークステーション向けGPUを公式に推奨しています。GeForceやRadeon RXなどのコンシューマ向けGPUは動作するケースもありますが、クラッシュのリスクが高まります。
原因2:メモリ不足・メモリエラー
SolidWorksは大量のRAMを消費します。複雑なアセンブリや解析を行っているときに物理メモリが枯渇すると、Windowsが強制的にプロセスを終了させてクラッシュが発生します。
また、メモリモジュール自体に物理的な故障やエラーがある場合も、特定の操作をした瞬間に落ちるという症状が出ます。メモリエラーは「なぜか特定の作業をすると必ず落ちる」という再現性のあるクラッシュとして現れることが多いです。
原因3:SolidWorksのインストールファイルの破損
長期間使い続けていると、SolidWorksのインストールファイル自体が破損することがあります。特に以下の状況で起きやすいです。
- アップデートが途中で失敗した
- ウイルス対策ソフトがSolidWorksのファイルを誤って隔離した
- Windowsのシステムファイルと競合している
- ディスクのエラーでファイルが破損した
この場合は設定を変えても解決せず、修復インストールが唯一の解決策になります。
原因4:Windowsとの相性・更新プログラムの問題
Windowsの大型アップデート後に突然SolidWorksが落ちるようになった、というケースは非常によくあります。WindowsとSolidWorksの相性問題は、SolidWorksの公式サイトでも随時情報が公開されるほど頻繁に発生します。
特にWindows 11への移行直後や、Feature Updateと呼ばれる大型アップデート後は注意が必要です。
今すぐ試す解決策
解決策1:グラフィックドライバーを最適化する
まず、SolidWorksが推奨するドライバーを確認します。
- SolidWorksの公式サイトで「Certified Hardware」ページにアクセス
- 自分のGPUモデルを検索して、推奨ドライバーのバージョンを確認
- 現在のドライバーバージョンを確認する
デバイスマネージャー → ディスプレイアダプター → プロパティ → ドライバータブ - 推奨バージョンと異なる場合は、NVIDIAまたはAMDの公式サイトから推奨バージョンをダウンロードしてインストール
ドライバーを更新しても改善しない場合は、一度古いバージョンに戻すことも有効です。最新ドライバーが必ずしもSolidWorksと相性が良いわけではありません。
また、SolidWorksのOpenGL設定を見直すことも効果的です。
- ツール → オプション → システムオプション → 表示
- 「ソフトウェアOpenGLを使用する」のチェックを確認
- クラッシュが頻発する場合は一度チェックを入れて動作を確認する
解決策2:メモリ診断ツールで確認する
Windowsには標準でメモリ診断ツールが搭載されています。メモリエラーが疑われる場合は以下の手順で確認できます。
- スタートメニューで「Windows メモリ診断」と検索して起動
- 「今すぐ再起動して問題を確認する」を選択
- PCが再起動してメモリ診断が自動実行される(10〜20分程度)
- 再起動後にイベントビューアーで結果を確認
Windowsログ → システム → 「MemoryDiagnostics-Results」を検索
エラーが検出された場合は、メモリモジュールの交換が必要です。複数枚のメモリを使っている場合は、1枚ずつ差し替えて原因のモジュールを特定してください。
解決策3:SolidWorksの修復インストールを行う
インストールファイルの破損が疑われる場合は修復インストールを試します。アンインストールせずに修復できるので、設定やライセンス情報は保持されます。
- Windowsの「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開く
- SolidWorksを選択して「変更」をクリック
- SolidWorks Installation Managerが起動する
- 「修復」または「Repair」を選択
- 画面の指示に従って修復を完了する(20〜40分程度)
解決策4:クラッシュレポートを活用する
SolidWorksはクラッシュ時に自動でレポートファイルを生成しています。このレポートを見ることで、原因の手がかりが得られます。
- エクスプローラーで以下のフォルダを開く
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\SolidWorks\SolidWorks 20XX\ - 「error reports」フォルダを開く
- 最新の.txtファイルをメモ帳で開く
- 「Exception」「Error」「Failed」などのキーワードを検索する
レポートの内容をそのままSolidWorksのサポートに送付することで、より具体的な解決策を教えてもらえることもあります。
まとめ:クラッシュを防ぐための日常的な対策
クラッシュは完全にゼロにすることは難しいですが、頻度を大幅に減らすことは必ずできます。以下の習慣を取り入れてください。
- こまめな手動保存を習慣にする:Ctrl+Sを5〜10分おきに押す癖をつける
- 自動バックアップの間隔を設定する:ツール→オプション→バックアップ/復元で10分間隔に設定
- Windowsアップデート後はSolidWorksの動作確認をする:大型アップデート直後は特に注意
- SolidWorks公式の推奨ドライバーを維持する:自動更新で知らないうちにドライバーが変わることがあるので定期確認
- 作業前にメモリの空き容量を確認する:タスクマネージャーでメモリ使用率が80%を超えていたら不要なアプリを閉じる
- PCを定期的に再起動する:長時間起動し続けるとメモリリークが蓄積する
それでもクラッシュが続く場合、PCのスペック自体が限界を迎えているサインかもしれません。特にRAM16GB以下・HDD搭載・推奨外GPUのPCは、SolidWorksの動作に根本的な無理が生じています。快適な設計環境への投資を、真剣に検討するタイミングかもしれません。
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